ミライースのドア制振施工

①    続いては「ドアの制振と静音とドアミラーの電動格納化」

 

運転席ドアの内張りを剝がします。(フックとネジ3本で固定しているだけ)その後青いビニールを剥がしますが、私この時に接着ブチルゴムを全部取りませんでした。アルミテープで覆えば時間を有効に使えるからです。

 

そしてドアの外板内側を脱脂(油分やほこりを拭き掃除)し、続いて外板内側には側面衝突緩衝部材や構造物が点付けで取付してあります。その部材の隙間や空間部分をコーキング充填しました。

 

これをすると雨水の経路を塞いでいるはずなので、大雨が降った後は一度開封し、水の流れ方を確認しなければいけませんね。使用したコーキングは防カビのコーキング材です。

 

しかしこの施工だけでも振動は短く少なくなります。

 

 

 

続いてドア内側の鉄板面積の70%位まで、制振ゴムシートを貼り付けしていきます。この時は壁紙を貼り付ける作業で使うローラーこてを使用します。ゴムと鉄板の間の空気を追い出し、密着向上を狙います。

 

それからスピーカーの裏側に吸音材(スポンジ)を貼り付けてドアの外板内部は終わり(スポンジはソファーを分解して出たスポンジを再利用)

 

次にドアミラーの電動格納化の改造を行います。既設ドアミラーと配線をドアミラー用の新品純正配線と自動車部品屋で買った中古の電動ドアミラーと操作スイッチに入れ替えました。ついでにスピーカーも替えました。

写真が無くてすいません。

 

 

 

続いて脱脂後に制振ゴム貼り付けとドア開口部に厚手のアルミテープを貼りつけて密封します。

黄色のスポンジ(ソファーを分解して出たスポンジ)を、鉄板と内張の隙間を埋めるためのものです。

 

 

 

続いて内張の裏側の施工です。

 

ここには防振ゴムとソファーを分解して出たスポンジ、内張外周端面の隙間を埋める為、EPDMのすきまテープを貼り付けます。そして天井断熱での余り材料をドア鉄板との隙間を埋める箇所に貼り付けします。

 

鉄板に少し接触しているだけでも振動は多少減衰します。助手席側も同じ要領で行います。

 

スピーカーのバッフルボード(スピーカーの取付板)は5mm厚のポリカーボネート板で製作。

スピーカーの穴にもバッフルボードと接触する程度の厚みでEPDMスポンジを貼り付けます。

 

遮音 防音 静音 ロードノイズ

 

続いて運転席後席ドアの施工です。

 

運転席ドアと同じ方法で施工。(ドア鉄板内側にコーキング施工と制振ゴムを貼り、スピーカー後部には吸音スポンジも貼り付けて、アルミテープで密封する方法)

 

しかしここから先は、先の方法とは違う施工法で行いました。

 

車についているブルーのフィルムで型取りをした「遮音シート」を貼ることにしました。

 

制振ゴム(オトナシート等)は独特の匂いがあり、ドアは身体に近い距離なのと広い面積を使うために匂いの少ない静音シートにしました。

 

 

型取りをしたやつがこれ。

左右のドアの分、同じ型を2個作ります。

 

丸い穴はネジ穴、配線やケーブルを通す縦長の切れ込みの両端にはポンチで穴を開けます。

 

遮音シート 型取り 遮音 防音 静音 ロードノイズ

 

元々のブルーのフィルムを貼ってあったブチルゴムも再利用します。

 

7~8㍉ほど大きめに型取りした遮音シートを作ります。

仮合わせをして、鉄板部分に接着させるポイントを見つけ出します。

見つけたポイントに、鉄板面からブチル両面テープを貼っていきます。

配線や凹凸を逃げたり利用したりブチルを足したりしながら滑らかに貼っていきます。

最後にローラーで押さえていくと完了で、内張を付けたら完成です。

 

そして同じことを助手席側後席ドアにも施します。

 

 

遮音シートの直貼りの場合、ドアの内張がこの程度でも効果は運転席ドアとあまり変わらない様です。

このまま暫く様子をみて耳が慣れてきたらEPDM等を外周に貼って内張密封を試みます。

 

ちなみに付いているスピーカーは取替で余っていた、運転席用の物を持ってきて取付しました。(配線は来ています)

 

 

運転席後部ドアの内張裏側 暫定施工
運転席後部ドアの内張裏側 暫定施工

 

☆この施工で使った物品

 

 

☆施工後の変化について

 

停車中の車内が静かになりました。

走行中は静かになった気がする程度です。(エンジン~床からの音が目立ってきたからだと思います)

ドアの外板を叩くと「コンコン」と言う固い響きになりました。

スピーカーの音漏れが小さくなりました。

ドアを閉めた時の音が2000ccクラスの車の様な音になりました(特に後席)

 

次回は床の制振と静音です。